中国で世界最大級のIPv6サイトができるという。もともとv6は、中国向けという側面が強いので、中国が力を入れるのは当然だろう。しかし欧米、特に米国がv6に冷淡である以上、海外には情報を発信できない国内向けサイトとしてしか使えない。

それでも用途はあるだろう。v6はモバイルなどのデバイスに信号を送るための「受動的な」アドレスと考えれば、v4のサイトから見えないぶん安全というメリットもある。逆に、米国防総省がテロ対策で注目しているように、NATに隠れずに危険物を同定できるというメリットもある。これまでのような「ホスト」につけるアドレスというイメージを脱却し、「デバイス」につけるものだと割り切れば、すきま商品として生き残ることは可能だ。

問題は、そういう技術的特性におかまいなしに、国立大学のルータの調達条件は一律に「v6対応」を条件とするような実態だ。WIDEの人々も、最近は「v4をv6に置き換える」という表現はやめて、「v6を普及させる」という現実路線に転換しているようだが、行政は勘違いしたままである。