The Economistは、世界でもっとも影響力のある雑誌として知られている。発行部数は、全世界で100万部程度にすぎないが、ビル・ゲイツが「私は新聞は読まない。Economistだけを読んでいる」といったように、世界のリーダーのほとんどは読んでいるだろう。その愛読している雑誌が反トラスト法訴訟で司法省を支持したときは、ゲイツが投書欄に投稿したほどだ。

そのEconomist誌が、「カルチュラル・スタディーズ」などによって同誌がどう評されているかを紹介している。「男性中心で、グローバリゼーションを賞賛する資本主義のイデオローグ」というところらしい。まあこんなことは「脱構築」しなくてもいえる。

同誌がこの種の分析を嘲笑しているのは当然として、不可解なのはイラク戦争への対応だ。個別の記事を読むと、ブッシュ政権の情報収集にも意思決定にも問題があったとしているのに、いまだに米国支持の態度は変えない。それでいて、米大統領選ではケリーを支持した。内部でも、意見の対立があったのだろう。