週刊ダイヤモンドの「経済書ベスト30」が発表された。第1位は、なんと『虚妄の成果主義』だ。

このアンケートは私にも来たが、今年は評価すべき(日本語の)経済書が1冊もなかったので、返事を出さなかった。このアンケートでは、過去にも『市場主義の終焉』『反グローバリズム』が第1位になっている。共通点は、「グローバル」な「市場」や「効率」に対する反感が、基本的な経済理論も踏まえないで「実感的」に表明されていることだ。

こういう本が「エコノミスト」を自称する人々にも支持されるというのは、マルクスからケインズに至る「設計主義」の伝統が、日本にまだ根強いことを示している。まあ「読んではいけない」本のランキングと思えばいいのだろう。