けさの朝日新聞が、社説でNHK不要論にまで言及している。私のところにも、あいかわらずNHKバッシングの取材(ほとんど断っているが)がくる。不祥事そのものよりも、その後の対応、特に会長の参考人招致を国会中継しなかったことが批判の的になっているようだ。

私にいわせれば「今ごろそんなことに驚いてるんですか」という印象だ。2年前の脅迫状の事件でも、批判を受け止めないで逆に居直る態度は明らかだったし、これは海老沢会長になってから一貫している。特に最近(着服事件の発覚までは)、新聞社などにも「抗議文」や内容証明を乱発していた。

私は、NHKが不要だとは思わない。むしろ「視聴料」ベースの民間企業として出直し、番組のアーカイブをBBCのように公開するなど、そのコンテンツを活用すれば、ブロードバンド時代を切り拓く役割を果たせると思う。

しかし、そういう仕事は海老沢氏にはできない。彼はテレビを知らないからだ。政治部記者だったから番組を作ったことはないし、原稿もほとんど書かない記者(というよりロビイスト)として知られていた。NHKでは「原稿を書く記者よりも押さえる記者が出世する」というのが、冗談のような本当の話である。