ITS世界会議というのが始まったそうだ。第11回の世界会議というと、いかにも国際的な話のようだが、欧米人(それも無線の専門家)に「ITS」といっても通じない。

私も何度かITSについての発表を聞いたことがあるが、彼らの話の特徴は、すべて行政主導で、道路インフラと垂直統合され、IPがまったく出てこないことだ。要するに、ITという新しい名目で税金を無駄づかいする「第2公共事業」なのである。それが使い物にならないことは、ETCを見ても明らかだろう。

特に5.8GHz帯を「ITS専用帯」にするのは、日本だけだ。世界的には、5GHz帯は米国のU-NIIのように無線LANに開放するのが主流になっているなかで、日本だけがITSや「情報家電」などに細切れで割り当てるという。5.8GHzなんて直線性が強すぎで、高速移動するものには使えないので、自動車の専門家も困っている。