ウェザー・リポートのリーダー、ジョー・ザヴィヌルが死去した。75歳。彼の代表作は、やはりこの彼らのファースト・アルバム"Weather Report"だろう。当時「ジャズ・ロック」とか「クロスオーバー」などとよばれた音楽の中で、私が初めて新しい音楽が生まれたと感じたのは、1971年のこの作品だった。そのハイライトは、ザヴィヌルの作曲した"Orange Lady"で、当時まだ新しかった電子ピアノの響きが「未来の音楽」を感じさせた。
その後のウェザー・リポートは「フュージョン」色を強め、"Mysterious Traveler"や"Black Market"などの秀作もつくったが、ファースト・アルバムを超えるものは出なかった。むしろメンバーが個人でつくった"Zawinul"とか"Super Nova"などのソロ・アルバムのほうが印象に残る。ウェイン・ショーターも70を超えているが、新作を出しており、"Footprint Live!"などはとても元気だ。
しかしウェザー・リポートや後期のマイルス・デイヴィスが開拓した、ジャズとロックの境界を超えた音楽は、その後コマーシャルなフュージョンのほうに流れ、あまり音楽的な発展がなかったような気がする。今年のDown Beat誌の批評家投票で、圧倒的な1位がオーネット・コールマンの"Sound Grammer"だというのも、喜んでいいのかどうか・・・
その後のウェザー・リポートは「フュージョン」色を強め、"Mysterious Traveler"や"Black Market"などの秀作もつくったが、ファースト・アルバムを超えるものは出なかった。むしろメンバーが個人でつくった"Zawinul"とか"Super Nova"などのソロ・アルバムのほうが印象に残る。ウェイン・ショーターも70を超えているが、新作を出しており、"Footprint Live!"などはとても元気だ。
しかしウェザー・リポートや後期のマイルス・デイヴィスが開拓した、ジャズとロックの境界を超えた音楽は、その後コマーシャルなフュージョンのほうに流れ、あまり音楽的な発展がなかったような気がする。今年のDown Beat誌の批評家投票で、圧倒的な1位がオーネット・コールマンの"Sound Grammer"だというのも、喜んでいいのかどうか・・・