安倍首相は日銀の新体制に「今までと次元の違う金融政策」を期待したようだが、黒田総裁のいう長期国債の購入も岩田副総裁のいう準備預金の積み増しも、今まで日銀がやってきたことであり、4月の金融政策決定会合でも市場を驚かすような政策が出てくるとは思えない。本書は過去の日銀の非伝統的金融政策の効果を実証データで総括したものだ。
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もう67歳になったニール・ヤングの自伝。例によってとりとめがなく、68章もあるが、内容はほとんど彼の日記みたいなもの。時間的な順序もあっちこっち飛んでよみにくいが、Kindle版にはところどころにレアな音源があっておもしろい。
彼の音楽的なピークは、自分でもいうように1970年の"After the Gold Rush"で、CSNYに入って音楽ビジネスに巻き込まれてからは、初期の作品を超えるものは出なかった。商業的なピークは"Harvest"だったが、これは彼も認めるように駄作で、そのあと長いスランプに入ってしまう。
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彼の音楽的なピークは、自分でもいうように1970年の"After the Gold Rush"で、CSNYに入って音楽ビジネスに巻き込まれてからは、初期の作品を超えるものは出なかった。商業的なピークは"Harvest"だったが、これは彼も認めるように駄作で、そのあと長いスランプに入ってしまう。
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所属する組織を超えてヨコに動きにくい「タテ社会」は、半世紀前に中根千枝氏が指摘したように、アジアにも例をみない奇妙な特徴である。なぜこういう構造ができたのは、人類学でも社会学でもはっきりした答がないが、私は稲作農業にそのヒントがあると思う。
本書は稲作農業の歴史とその村落との関係を実証的に論じたものだが、西洋の農業と日本の違いは大きい。西洋では三圃制のもとで独立性の強い畑作が中心だったが、日本は近世以降、稲作が中心になったため、大量の水がつねに必要になり、水田は川沿いにつくられ、農業にとって水の管理が圧倒的に重要になった。
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本書は稲作農業の歴史とその村落との関係を実証的に論じたものだが、西洋の農業と日本の違いは大きい。西洋では三圃制のもとで独立性の強い畑作が中心だったが、日本は近世以降、稲作が中心になったため、大量の水がつねに必要になり、水田は川沿いにつくられ、農業にとって水の管理が圧倒的に重要になった。
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ビジネスも日常生活もリスクに満ちていますが、リスク管理は日本人がもっとも苦手とする分野です。BSEの牛が1頭見つかったらアメリカ産牛肉を輸入禁止したり、原発事故が起こると全国の原発を止めたりするのではなく、リスクと共存する知恵が必要です。
『ブラック・スワン』で話題になったナシーム・タレブの新著、"Antifragile"は「リスクは資本主義の本質だから、ゼロにしようとしてはいけない」と警告しています。資本主義は日常的なリスクを組み込んでいるので、それを無理に押さえ込むとリーマン・ショックのように爆発するのです。
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『ブラック・スワン』で話題になったナシーム・タレブの新著、"Antifragile"は「リスクは資本主義の本質だから、ゼロにしようとしてはいけない」と警告しています。資本主義は日常的なリスクを組み込んでいるので、それを無理に押さえ込むとリーマン・ショックのように爆発するのです。
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きょうから日銀人事についての国会審議が行なわれるが、注目されるのは参議院だ。民主党は黒田総裁と中曽副総裁に賛成、岩田副総裁に反対の意思表示をしたが、自民・公明の102議席に、みんなの党(12議席)・維新(3)・新党改革(2)を加えると119議席で、過半数の118議席を辛くもクリアするようだ。逆にいうと、2人反対すると岩田氏は同意されないことになる。参議院のみなさんの参考のために、岩田氏の理論がどういうものか紹介しておこう(テクニカル)。
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安倍首相が突然はじめた経済政策「アベノミクス」で、株式市場はにわかに活気づいています。ちょうど円安になったことも幸いして、久しぶりに日本経済にも活気が戻ってきましたが、この円安・株高はどこまで行くのでしょうか? かつてのバブルのような大混乱になることはないのでしょうか?続きを読む
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