資本主義の正体:マルクスで読み解くグローバル経済の歴史

資本主義の正体 マルクスで読み解くグローバル経済の歴史
【本日発売】カール・マルクスの『資本論:経済学批判』が1867年に自費出版されたとき、初版1000部が売れるのに5年かかり、英語には20年間訳されなかった。それは20世紀に社会主義の聖典として歴史上もっとも影響力のある本になったが、最後まで読んだ人はほとんどいないだろう。理解されないまま、社会主義の崩壊とともにマルクスは忘れられた。

しかし初版から150年近くたった今、マルクスが新たな脚光を浴びている。フランスの経済学者、トマ・ピケティの書いた『21世紀の資本』は、アマゾン・ドットコムのベストセラー第1位になった。この本の内容はマルクスとほとんど関係ないが、資本蓄積によって資本家がますます豊かになり、資本主義がグローバル化するにつれて格差はさらに拡大する、という予想は同じだ。
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「共産化」する安倍政権

このツイートがいろいろ話題になっているが、ちょっと考えさせられる。続きを読む

「ダンバー数」で平和を守る日本社会

友達の数は何人?―ダンバー数とつながりの進化心理学
本書は進化心理学の解説書で、著者がみずからダンバー数と名づけた数字の話が中心である。これは人間が自然につくる集団の個体数の上限が150人だという話で、著者によれば個体群の大きさと大脳の新皮質の大きさには相関があるという。

個体群の戦いでは規模の経済が強いので、霊長類では大きな集団をつくれる種ほど繁殖するが、そのためには大きな脳が必要だ。ヒトに次いで大きな個体群を形成するのは新皮質の大きいヒヒやチンパンジーで、これは他の個体との関係をアレンジする計算量が大きいためだという。
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万年野党の適応異常

総選挙では、与野党の勢力分野がほとんど変わらなかった。自民党が勝ったというより、野党の負けた選挙である。代表が落選した民主党だけでなく、維新の党も次世代の党も、バラバラのままで安倍首相に奇襲攻撃され、壊滅した。
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「戦後リベラル」はどこで間違えたのか

政治の世界 他十篇 (岩波文庫)
きのうのVlogでも話したことだが、朝日新聞の失敗の原因は、終戦直後から彼らが受け継いできた絶対平和主義であり、その教祖が丸山眞男である。

1950年に丸山が中心となって書かれた平和問題談話会声明の「全面講和」の平和主義は、いま読むとナンセンスだが、社会党の運動方針となり、いまだに朝日新聞や日教組などの「戦後リベラル」の亜流に受け継がれている。
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「強制連行」をでっち上げたのは植村隆ではない

きのう発売の『文藝春秋』に、「慰安婦問題『捏造記者』と呼ばれて」という朝日新聞の植村隆元記者の手記が掲載されている。28ページにわたる記事のほとんどが「他社もやっていた」という言い訳と、彼が迫害されて職を失った話で、反省も謝罪もない。
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アゴラ経済塾 「資本主義の正体:マルクスからピケティまで」

資本主義の正体
ピケティ『21世紀の資本』が、いよいよ日本でも発売されました。日本でもアベノミクスで株価が上昇する一方、実質賃金が下がり、ピケティとは違う意味で格差が拡大しています。

円が暴落しているのに貿易赤字が拡大し、マイナス成長に陥るなど、日本経済は危機的な様相をみせています。いま起こっているのは、戦後ずっと続いてきた「貿易立国」による成長局面が終わり、成熟した債権国になる変化です。
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資本収益率はどこで安定するのか

さっきメルマガを書いていて思いついたので、『日本人のためのピケティ入門』のおまけとしてメモ(きわめてテクニカル)。
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公明党は「進歩的知識人」の劣化コピー


きのうのアゴラ読書塾でも話したが、今回の総選挙で目立つのは「争点の不在」である。肝心の増税延期に野党が賛成した上に、次の国会で争点になりそうな集団的自衛権が、自民党の政策パンフレットから消えているのだ。
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「悪役」を貫いた岸信介の信念

岸信介証言録 (中公文庫)
生前の岸信介にインタビューしたカメラマンは「本当に怪物ですね」と感心していた。当時の岸は90歳近かったが、頭が明晰で記憶力が確かなことに驚いたという。本書も85歳のときのインタビューだが、戦前の話も詳細に語っている。

岸はA級戦犯容疑者で、60年安保の悪役だ。当時の正義の味方は「全面講和」を求める護憲勢力だったが、公平にみて正しかったのは、日米関係を対等にするために安保条約を改正した岸である。軽武装の「吉田ドクトリン」で戦後日本の路線を決めた吉田茂も、改憲論者だったと岸はいう。
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