ここ1年、アゴラ読書塾などで考えてきた「日本人とは何か」というテーマについて、私なりの考えをまとめてみた。いま日本の政治や経済の直面している混迷は、日銀がお金を配れば解決するような簡単なものではなく、もしかすると数百年に及ぶ歴史の中で形成されてきた日本人の伝統的な意思決定や行動様式に原因があるのではないか、というのが本書のテーマである。かといって「美しい日本」の伝統に帰ればいいというわけでもない。答はまだ私にもわからないが、問題は明確にできたと思う。
5月下旬発売だが、アマゾンでは予約受付中である。同時にアゴラブックスとKindleで電子版も出る。序論の一部と目次を紹介しておこう。序論は、版元のウェブサイトでも立ち読みできる。続きを読む
けさの国債市場は、いきなり1%台をつけて始まった。これは1年1ヶ月ぶりで、絶対的水準としてはそれほどではないが、その値動きは「暴落」といっていい。普通の人には直観的にわかりにくいと思うので、国債先物のチャートで示そう。

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慰安婦について「強制連行」という言葉を使うのは、誤解のもとだ。強制連行という言葉は、朴慶植『朝鮮人強制連行の記録』(1965)で初めて使われた造語で、公式の用語ではない。戦時に政府が労働者を動員する方法は募集か徴用であり、後者は拒否すると罰則があったので、これを強制連行と呼んだものと思われるが、これは朝鮮人に限った話ではない。戦時中は、国家総動員法にもとづいて国民徴用令が出され、616万人が軍需工場などに徴用されたが、厚生省によれば、そのうち朝鮮人はわずか245人(すべて男性)だった。これは戦時労務動員計画で「半島人の徴用は避けること」という方針が出され、官斡旋による募集という形式がとられたことによる。これは朝鮮人ブローカーが募集して国内の炭鉱などに連れて行くのだが、その募集や輸送は政府が管理していた。
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今週のメルマガにも書いたことだが、リフレ派にはいまだに19世紀的な貨幣数量説を信奉している人が多いが、その意味を理解していないようだ。そこでマネタリズムの古典とされるフリードマンの論文、"The Role of Monetary Policy"を紹介しておこう(テクニカル)。
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橋下発言で慰安婦問題がまたこじれて、私のところにも週刊誌の取材が来るが、お断り。基本的な事実関係は「NYタイムズのための『慰安婦問題』入門」にかなりくわしくまとめたので、それを参照していただきたいが、今回の騒ぎについてはちょっとボタンの掛け違えがあると思う。
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昨夜のアゴラチャンネルは、前IEA(国際エネルギー機関)事務局長の田中伸男氏にシェール革命について聞いた。番組の最後のアンケートで76.9%が「とてもよかった」と答える最高記録だった。内容もシェール革命だけではなく、世界のエネルギー情勢を俯瞰して日本の戦略を語ったものだ(アーカイブで見られる)。中でも切迫した問題は、本書も指摘するように中東の「油断」のリスクが高まっていることだ。イランは着実に核開発を進めており、イスラエルはそれが完成する前に爆撃する方針だ。ネタニエフ首相は「2013年の春から夏がイランの核開発を止められるレッドライン(限界)だ」と昨年の国連総会でのべており、夏までにイランの核施設への爆撃が行なわれるリスクが高まってきた。
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