原発事故の被害を捏造した人々

まもなく3・11から4年がたつ。被災者に対して「いつまでも怒り続けろ」などと説教している人がいるが、怒る対象が違う。
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国会はなぜグダグダなのか



今週のニュースザップで、モーリー・ロバートソンと話した問題の補足。ここで議論したのは、日本の国会が明治以来ずっと与野党ともに「万年野党」状態だったことだが、これにはもっと深い理由がある。
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イスラーム 生と死と聖戦

イスラーム 生と死と聖戦 (集英社新書)
著者は北大の学生が「イスラム国」へ渡航するのを手引きしたとして、警視庁に「私戦予備・陰謀罪」で事情聴取され、家宅捜索を受けた。本書は彼のイスラーム論だが、一般に思われているほど荒唐無稽な思想ではない。

イスラームは、宗教というより法である。それは『クルアーン』や『バディース』に書かれた神の言葉だけをよりどころにする、徹底した法の支配だというのが著者の見方だ。この点では、まったく法の支配の存在しない中国の法治主義とは対照的だ。続きを読む

『「日本史」の終わり』文庫版

「日本史」の終わり (PHP文庫)
與那覇潤さんと書いた『「日本史」の終わり』が文庫になった。内容は(細かい訂正を除いて)3年前と同じだが、本書で論じた「江戸時代的」な伝統を客観的に考える必要は、当時より強まっていると思う。

西欧を中心にして歴史を考えるのではなく、中国を中心にして考えると、西欧と日本が等距離に「変な社会」にみえてくる。たとえば法の支配がないのは西欧以外では当たり前で、政治と宗教が分離していないのも当たり前だ。そういう奇妙なシステムができたのは、日常的に戦争を繰り返していた西欧の特殊性によるもので、他の文化圏になじまないのは当然なのだ。
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憲法を超える「国民感情」


今週のVlogの補足。憲法改正はできればやったほうがいいが、現状では不可能だ。安倍首相は見果てぬ夢に政治的資源を費やすより、もっと効率的な資源配分を考えるべきだ。戦前の「国体明徴」をめぐる下らない論争を同時代に経験した丸山眞男は、こう書いている。続きを読む

「菅直人の呪い」から覚めるとき

ゆうべの朝まで生テレビでは、意外にも「原発再稼動のルールを決めるべきだ」という点で嘉田由紀子氏と私の意見が一致した。今は2011年5月に菅首相が超法規的な「お願い」で止めたまま、なし崩しに全国の原発が2年半も止まっている。法治国家として、こんな状態でいいのか。
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正統なき異端

丸山真男との対話
安倍首相が「戦争をしたがっている」とか「ヒトラーだ」という類の話は、彼を過大評価している。よくも悪くも、彼にはヒトラーのような信念も指導力もない。憲法改正は、今では政治的スローガンとしてもほとんど意味がない。

丸山眞男は1950年代なかばから死ぬ直前まで、『正統と異端』という幻の主著を書こうとしたが、ついに未完に終わった。それは彼の弟子との研究会をまとめたもので、その資料や録音テープが今後も刊行される予定だ。本書ではその研究会に40年間つきあった著者が、なぜこのプロジェクトが未完に終わったかを語っている。
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直接処分のオプションを広げるべきだ



今週の番組には、関係者から多くのコメントをいただいたので、まとめてお答えしておきたい。最大の争点は、核燃料サイクルの採算性をどう見るかだ。今のプルサーマルはつなぎの技術で、これだけでは採算が取れない。これは関係者も一致して認めるところだが、問題は次世代の技術をどうみるかだ。
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大正デモクラシーはなぜ自壊したのか

昭和戦前期の政党政治―二大政党制はなぜ挫折したのか (ちくま新書)
衆議院予算委員会は、西川農相の辞任騒動で紛糾し、予算の年度内成立が困難になったようだ。予算委員会が予算と無関係なスキャンダルで止まるのは、戦前から続く悪習である。

「大正デモクラシー」で政友会と民政党の二大政党が交代する慣行ができたが、予算は内閣がつくるので、帝国議会は予算に「協賛」するだけで修正する権限がなかった。このため注目を集める予算審議が、スキャンダル暴露の場になった。
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浜田宏一氏の責任の取り方

──日銀は「物価安定の目途」も見直す方向だ。

浜田「(物価安定の目途で示している)1%のインフレ率は、他の国が2%という中で、1%ずつ円高が進む政策。景気振興策としても非常に弱い。デフレだったから目指す物価上昇率が低くていい、という考えはまったく逆で、現在のようにデフレ予想が定着している中では、むしろショックを与えないといけない。(物価目標は)2%ないし3%がふさわしい」
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